近藤健太郎 / Strange Village(2025)

2025年の3月と4月。

日常的に良く耳にしていたアンビエントやニューエイジ系の音楽を除いて、自分が繰り返し聴いていたアルバムはといえば、このアルバムとb-flowerのライブ盤が主だった。

60's以降のブリティッシュロックやアメリカンポップス、さらにはソフトロックからネオ・アコースティック等々。アルバム全編、一曲ごとに異なる聴き手を飽きさせることがない起伏さに満ちたアレンジ力の確かさと、ポップかつ丁寧に紡がれた美しいメロディが本当に素晴らしい。気軽に聴き流すことも、じっくりと聴き込むこともできる作品としての懐の深さの根源は、優しさと上品さに溢れた近藤氏の声によるものだろうか。

そして、2021年にリリースされた7インチアナログ盤『Begin』収録曲たちを、アルバムミックスとして再び楽しめる機会が得られたことも、本作のリリースを心から喜ぶことができる大きな一因といえよう。

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